うたかた。

ネクラな母ちゃん。涙で明日が見えない。

いつも、心に、青空を。

初めて、君から手紙が届いた。

白い便箋に、君の文字。


ああ、そうだ。
君は
とてもじゃないけれど
字が上手とは言えなかったね。


だけど、はっきりと。


君の気持ちが。
そこに。




泣きながら、目が覚めた。



いつもそう。

君の夢は優しすぎて
目が覚めると、私は泣いているんだ。



もう夢の中でしか会えない君が

あの頃と変わらずに微笑んでいて。

悲しかったことなんて一度もない。



いつも、幸せすぎて

涙が出る。



あんなに幸せな手紙を
夢の中にまで届けに来てくれて
ありがとう。



もしかしたら
君は今、幸せなのかもしれないね。



その知らせだったのかな。

もう、来てくれないのかな。



自分で出した
答えだったのに。



大切すぎて
一緒になんてなれなかった。


あまりにも、大切すぎて。