うたかた。

ネクラな母ちゃん。涙で明日が見えない。

Raining

あなたがもういなくて
そこには何もなくて
太陽 眩しかった

それは とても晴れた日で
未来なんて いらないと想ってた
私は無力で
言葉を選べずに
帰り道のにおいだけ
優しかった
生きていける
そんな気がしていた

それは とても晴れた日で

雨ふらし

ひとつだけ
確かに感じたい
今だけでいいから

青空が似合う
あなたにも
雨は降る

零れてく
こうして溢れてく
飽きもせず
わたしを照らす
聞こえない
それでも叫びたい
届かない
遥か 日溜りに
手を伸ばす

蝋燭の火に揺られながら。

10月29日。
私の誕生日。

自分の誕生日という実感もないまま目覚め
1日の半分を無気力のまま過ごして
きっと自分ひとりだったら
何もしないで1日を終えただろうに。


今日も心がからっぽ。


でも、こんな無気力な私に反して
朝から昼まで
ケーキ買いにいく!ケーキたべたい!
と、騒ぎ続ける元気すぎる娘。

とにかくうるさいので
重い腰を上げておつかいへ。

自分が食べたいからじゃなく
娘が食べたいから。


私は1日寝て過ごしたい。
誕生日でも誕生日じゃなくても
それだけでいい。


料理作るのもめんどくさい。
だから買ってきた。
娘が、パパが喜びそうなものを。

普段のごはんだってそう。
自分だけだったら多分食べない。
適当に毎日パンとかコーンフレークとか。
それだけでいい。

だけど、食べなきゃいけない人がいるから
作るしかない。
本当はやりたくない。
本当は好きじゃない。
料理も掃除も何もかも。


私は、今日も外に出たくなかったのに。


ケーキを買ったら買ったで
食べたい!食べる!食べたーい!
昼から夜まで大騒ぎ。

何十回、何百回と
パパが帰ってきてからね~
を、繰り返す。

延々と、繰り返す。


楽しくない。

ちっとも楽しくない。


そういえば、しばらく笑ってない。

無気力で、全然笑わない。


娘のほうが、よっぽど
つまらない思いをしているに違いない。


自分のためにすることなんて何もない

なんて思ってたけれど
それは勘違いで、本当は

自分のことしか考えてなかったのかも


誰かと楽しむ気持ち
一体どこにいってしまったんだろう。


誕生日を迎えて
これからの目標は?

と、主人に聞かれた。


目標?ないよ。


そう答えた私を
そんな哀れむ目で見ないで欲しい。


目標なんて
考えたこともなかった。

だから楽しくないの?

目標があれば笑える?


無理やり付け加えたように
ダイエットして痩せる!
と答えてみる。


やる気もないのに。

そんな自分に吐き気がする。


ただ無気力に目標もなく生きる私は
何の魅力もない人間なのでしょう。

人間である私なんかよりも
葉っぱのフレディのほうが
豊かな一生を送ったに違いない。


なんだかもう二度と
笑えないのかもしれないと思った。

みんなはどうやって生きてるの?

明けた空は

優しすぎて

強い風よ どうか動いて



たとえ守りぬいても

いつか虹は

空へと帰るのだから



遥か流れていく

白い雲が染まるころ

ママの涙 パパの悔しさ

そっと 消えていくのでしょう



だけど 忘れないで



雪が溶けて

春が咲けば

夏を越えて

秋が生まれた



わたしを忘れないで