幸せは、そんなふうに探すものじゃない
先日、娘と近所の公園へ散歩に行った時の出来事。
ふと足元を見ると、四つ葉のクローバーが生えていました。
特に意識をして見ていたわけではなく、ふと見たら目に留まったので、早速摘みました。
娘に、『これは四つ葉のクローバーだよ~!なかなか見つけられないものだから、とってもラッキーだね!』
と言って、手渡したら
『ないない!ないない!バイバーイ♪』
と満面の笑みで、四つ葉を生えていた場所に戻しました。
それでも諦めきれない私。
『せっかく見つけたから、持って帰りたいな~』
と言って四つ葉を手に取ったら、
『ないないっ!!!』
と怒られてしまいました。
残念な気持ちを抱えつつ、自分で元の場所に戻した時に、ふと気がつきました。
今、元の場所に戻した四つ葉を次に見つけた人は、私のように、幸せな気持ちになるのだろうか?と。
…ならないよな、きっと。
四つ葉のクローバーを見つけた!
と思って手にしてみたら、既に誰かに摘まれた後だった…
もしそれが自分だったら…
ガッカリするなぁ。
あの時に私が摘まずに、娘と鑑賞して楽しみ、次に見つけた人に幸せを分けられたら…最高だったなぁ。
後悔して元の場所に戻した所で、もう摘んでしまった四つ葉の命は、戻りません。
大袈裟かもしれませんが、四つ葉に『ごめんね』と謝り、娘と帰りました。
娘は今、1歳7ヶ月なので、深い意味はなかったのだろう…と思いましたが、もしかしたら、幼いながらに命あるものへの優しさを、自然と身につけているのかも…とも思いました。
そうだったら嬉しいなぁ。
以前、何かで読んだことがあった
この一節を思い出しました。
四つ葉のクローバーを探すために
三つ葉を踏みにじってはいけない
幸せは、そんなふうに探すものじゃない
…そうだよね。
自分の幸せのためだけに
誰かの幸せを平気で犠牲にする
娘には、そんなふうになってほしくない。
けれど、いつの間にか私はそんな人になってしまっていたのかも。
娘のおかげで、思いやりとは何なのかを考える、良い1日になりました。
ありがとう。