越えてはいけない線
張りつめた糸は
ほんのささいなことで
プツッ と
容易く切れてしまう
踏みとどまれるか
そのまま越えるか
越えてはならないその境界線の
一歩手前に立ち続ける毎日
いっそのこと 越えてしまおうか
越えたところで
幸せにも 楽にもならないけれど
何があっても守るからね
と 自分でたてた誓いによって
苦しめられる毎日
望んだ幸せだったのに
身勝手に 投げ出したくなる
正気に戻ってみれば
何かにとりつかれたのかと思うほどで
毎日 自分が自分でないようだ
私って どんな人だった?
そもそも 人なのかな?
鬼 なんじゃないだろうか
重すぎる責任が
全身にのしかかって
今にもつぶれてしまいそう
育児が楽しい だなんて
私には
嘘でも口にできそうにない